食べたことないおでんを作る2018
こんにちは、タカノです。
異常な酷暑の夏が終わり、猛烈な台風に襲われながらようやく迎えた平成最後の秋、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
僕は毎日暖房代わりに白湯を飲む日々を送っています。
さて、この時期になるとスーパーには大量のおでんの具が並ぶようになります 。
こいつらを味がしみしみになるまで煮込んで焼酎のお湯割りと一緒にいただいたら最高ですよね。
しかし、、それでいいのでしょうか?
毎回同じ具材で満足していては何も成長しないのでは?
我々はおでんへの開拓精神(フロンティアスピリット)を忘れてはいないでしょうか??
いまこそ必要なのです!!おでんの具といえば大根、こんにゃく、玉子、練り物!といった固定観念にとらわれない、新たな食材を見つけることが!
新定番となり得る食材をこの舌で味わいたい!
というわけで今年もやります!
「食べたことないおでんを作って食べてみよう」
という企画です。
去年の記事はこちら↓
今年のラインナップ
それでは今回おでんの具として選ばれた食材たちをご紹介します。
1:ズッキーニ
まずは野菜グループからズッキーニが参戦。
夏野菜ではありますがこの時期だってまだまだ現役!
クセのなさでポスト大根の座を狙えるか!?
2:ヤングコーン
とうもろこしの子供、ヤングコーン。
ハンバーグ店のサラダバーでよく見かけますね。
個人的に大好きなのでイチオシですがどうでしょうか?
3:ゆで枝豆
ビールのお供、枝豆です。
殻がついているという点が味とどう関係してくるのか気になります。
4:柿
まさかの参戦!
秋の味覚ではありますが煮込んで大丈夫なのでしょうか?
出汁と甘味のマリアージュに期待です!
5:大学いも
なぜこいつがここに?
どう考えてもそのまま食べたいのですが、周りの蜜が溶けていい感じになるのでは?という淡い期待を込めて投入させていただきます。
6:ししゃも
魚介類から朝食の定番、ししゃもが登場です。
焼く以外で食べるとどうなるの?という純粋な興味から選ばれました。
7:しめさば
どう考えてもそのまま食べたいpart2
勿体ない気持ちもありましたが好奇心が勝りました。
8:ほや
何者?
珍味として食される貝の一種だそうです。
ガソリンみたいな臭いがすると聞いて「この企画終わったな」と思いました。
奇跡よ起これ。
9:マカロニ
みんな大好きマカロニ!
サラダの具としての貫録をおでんでも見せつけられるか!?
10:せんべい
日本のお菓子、おせんべいです。
「せんべい汁があるから」という安直な発想から選ばれました。
ちなみにせんべい汁は食べたことがありません。
11:サラダチキン
ダイエットと筋トレの味方。
そのまま食べても抜群においしいサラダチキンですが果たしておでんにする意味はあるのか?
12:冷凍からあげ
どう考えてもそのまま食べたいpart3
しかし前回の企画では冷凍たこ焼きが高評価を得ていたのでこれもありなのでは?という冷食ジャンルからの期待が込められた選定です。
以上12品のエントリーでおでんを作っていきます!
おでんを作る
ここからは、この企画のために具材の募集をしたらツイッターの文字制限いっぱいまで送ってきた頭のおかしい好奇心旺盛な後輩のやんまー@the_yanmar と一緒におでんを作っていきます。
今回も去年と同じくS&Bのおでんの素を使って調理します。
というか去年の残りをそのまま使ってます。
賞味期限は切れてないので大丈夫です。
まずは具材をカットします。
ズッキーニは定番の輪切りに。
柿はへたを取って4等分にします。
今回は皮をむかずにそのまま投入することにしました。
なぜならそのほうが食物繊維も取れてお得だからです。
決して面倒くさい訳ではありません。
しめさばは大きく切り分けます。
入れる前にそのままで少し食べてみたのですが美味すぎて「なんでおでんに入れるんだろう?」という気持ちしか湧いてこなかったです。
海岸に打ち上げられたゴミかと思ったら、ほやでした。
この時点で鍋に入れちゃいけないセンサーがビンビンに反応しています。
磯の香りがすごい。
切り分けた食材をまとめて鍋に投入。見る人が見たら怒られますビジュアルです。
煮込んでいきます。
ここでちょっと出汁の味見をしてみましょう。
どうでしょうか?
「回転寿司の味噌汁の味がする」
魚介の風味がかなり強いことを確認しました。
一抹どころじゃない不安を抱えつつ、すべての具材を煮込んだ「食べたことないおでん2018」が完成しました!
実食
ここからは順番に試食していきます。
1:ズッキーニ
意外と味がしみないな。すぐしみると思ったけど。
やわらかいけど食感がザラつきますね
想像よりも出汁の味が入りませんでした。
クセはなくてもズッキーニ自体の味がちゃんとあることを発見。
2:ヤングコーン
食感いいね!出汁を吸ったらトウモロコシ感が増してる。
普段食べないひとはこっちのほうがアリかも。
出汁の味で補完されてトウモロコシになることがわかりました。
3:ゆで枝豆
殻あるけど意外と出汁の味がついてる
でもまあ「煮た豆」ですね
味はありましたが殻がむきずらいのが難点でした。
4:柿
やわらかい身と皮の繊維がケンカしてる。味も微妙。
ザラつくし、のど越しが悪いですねこれは、、、
横着して皮を剥かなかったせいもありますが、そもそもの食感がいまいちでした。
5:大学いも
すごく甘い品種のサツマイモを煮た感じ。けっこうおいしい。
スイーツですね。煮崩れますけど。
蜜による下味が功を奏したか?なかなかの高評価!
6:ししゃも
あ!おいしい!柔らかくて出汁と合う!
焼いて食べるよりおいしいかもしれませんね!
人生で初めてししゃもを煮てみましたが出汁との相性がとても良かったです。
7:しめさば
めっちゃうまい!!ししゃもよりさらに美味しい!!
酢で〆てあるのもいいアクセントですね!お酒がすすむ~
まさかの高評価!魚介類の躍進が続いています!
しかし次は例の問題児です・・・
8:ほや
(恐る恐る)あれ?全然いける。すごく美味いってわけではないけど想像の100倍はいける。
食感も程よくあるし、酢の物で食べた時よりおいしいですね。
企画の終了を覚悟した一品でしたが意外にいけました。
9:マカロニ
これ自体の味はしないし、しみてもいないね。
出汁といっしょに食べればまあなんとか。
可もなく不可もなく、といったところ。
10:せんべい
外側(ふち)はもちもち、中心はとろけてて面白い。
焼いた醤油の香ばしさが出汁に移ってていいですね。
不思議な食感と風味がマッチしていました。
せんべい汁もこのような味なのでしょうか?
11:サラダチキン
これ自体の味が強すぎるな~。もともと加熱してあるから味もしみないのかも。
もっと煮込めばしみるかもですけど、それなら生の胸肉でいいですよね。
すでに完成された味におでん出汁の入る隙間はなかったようです。
12:冷凍からあげ
ただの衣がくずれた唐揚げでしかない。ジューシーさもない。
ちゃんと唐揚げとして食べるのが一番ですね。
こちらも出汁の入る余地あらず。元の味が強いものは不向きですね。
以上ですべての試食終了です。
結果発表
全12品で行われた「食べたことないおでん2018」
今年のベスト具材に輝いたのは・・・
「しめさば」です!
わざわざおでんに入れるなんて・・・と思いながら作ったのですが、食べてみると抜群に美味しかったです。もともと酢で〆られているので煮崩れもせず、程よい酸味がおでんの出汁とマッチする結果となりました。そのままでも、炙っても、おでんにしても美味いとは、恐れ入りました!
そして、残念ながらワースト具材に選ばれてしまったのは・・・
「柿」です!
とにかく食感の悪さが目立ちました。皮は剥けばいいのですが果実自体もザラつきがあってのど越しがよくない。さらにこのあと渋い部分にも当たってしまい、そもそもの食材としての不安定さもあってワーストとなりました。最初から煮るなと言われればそれまでなのですが。
その他食材の順位はこちら
- しめさば
- ししゃも
- 大学いも
- せんべい
- ヤングコーン
- ゆで枝豆
- ズッキーニ
- ほや
- マカロニ
- 冷凍からあげ
- サラダチキン
- 柿
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は魚介類の可能性を感じさせられるおでんでしたね。
1位のしめさばよろしく、2位のししゃもも大変美味しかったです。
普段焼いて食べる魚を煮込んでみるというのは面白いのでこれからもやっていきたいと思います。
傾向として、完成品である総菜系は去年のハンバーグと同様に味が強すぎて出汁とマッチしないようです。その辺も含めて次回の食材選びの参考にしていきたいと思います。
みなさんも気になる食材がありましたら一度煮込んでみてはいかがでしょうか?
それではまた来年お会いしましょう。ごちそうさまでした!