食べたことないおでんを作る2019
こんにちは、タカノです。「我が子を喰らうサトゥルヌス」のポーズで失礼します。食べているのは我が子ではなくデニッシュです。
早いもので今年もあと僅かですね。皆さんは2019年どのように過ごしましたでしょうか?僕は数え切れないほどのストロング缶を飲み、次の日に腹を下してトイレにこもるといった日々を送り続けてきました。。
そんな脳細胞を破壊し続ける毎日を送ってしまったためにすっかり忘れていたのですが、実は今年やり残していることがまだありました。
これです。
やり残したというほどのことではないのですが、3年目ともなると腐れ縁のようなものを感じてしまいまして。なので今年も訳の分からないものを煮込んで食べる企画、やらせていただきます。
過去の企画の記事はこちら↓
今年のラインナップ
それでは今回おでんの具として選ばれた食材たちをご紹介します。
バームクーヘン
一品目からふざけてるのか?と言われても仕方ないものが出てきましたが、真面目に可能性を感じています。出汁を吸って甘じょっぱくなればイケるのではないかと。
アボカド
サラダなど生で食べることが多いアボカドですが、煮込むと一体どんな味になるのか?
興味深い食材です。
たくあん
おでんの主役である大根と素材は同じなので間違いないとは思うのですが、漬けてあることがどう味に影響するのか。今回は市販の2種類入りを両方入れてみます。
パプリカ
彩り担当。しかしスープやカレーなど煮込み料理の実績は十分なので期待しています。今年の紅白にも出ますからね。心遊ばせあなたにとどけ。
りんご
青森県産。過去の経験から果物はあまりおでんと相性が良くないのですが煮るという行為には合うんじゃないでしょうか?コンポートとかありますし。
カマンベールチーズ
「チーズを出汁で煮る」という脳が認識しづらい行為をさせていただきます。カマンベールのほろ苦さとまろやかさにどう影響するのか。溶けて無くならないことを祈ります。
生ハム
せっかく生なのに火を通したらただのハムになっちゃうだろ、というツッコミをあえて飲み込んで入れさせていただきます。塩気が強いのでそこがどうなるか。
甘海老
今回の生で食べたい枠。このまま醤油つけて食べて終わりにしたいところですが、ぐっとこらえて試してみます。
チヂミ
過去には粉ものの冷凍たこ焼きが大活躍した実績があるのでなかなか期待しています。韓国からの直輸入だそうです。
長いも
こちらも基本生食の野菜なので煮るとどうなるか気になりますね。ネバネバシャキシャキに変化はあるのか?
ビーフステーキ
頼むから焼いてくれと言われても仕方ないものですが、あえて煮込ませていただきます。いうても肉ですから。素材のパワーに期待です。
サーモン
こちらも過去の実績から魚介系はいい仕事するはずなので期待大です。そもそもサーモン自体が幅広く料理に使われていますからね。
タピオカ
今年大流行のタピオカをおでんに入れない理由はありませんよね(?)
しかしタピオカミルクティーは冷やして飲むものなので、温かい汁に入れるとどうなってしまうのか、不安ではあります。
マシュマロ
今までいろいろ入れておいて何を言ってるんだと思いますが、さすがにヤバいのでは?と感じた品物です。無意識に張っていたボーダーラインを越えてきた食材ですが、意を決して入れさせていただきます。
少々チャレンジングなメンツとなりました。
というわけで、前回より2品多い14品の食材でおでんを作っていきます!
おでんを作る
今回もS&Bのおでんの素にお世話になります。
水に溶かして準備完了。
では、ここに具材を入れていきましょう。
まずはタピオカを解凍します。
お湯を沸かして
30秒温めて
ぽいっと
タピオカになりました。簡単。業務スーパーすごいな。これなら家で好きなだけタピオカドリンク作れますね。家タピ。
ただし今回はおでんです。
チヂミは一枚でいこうと思ったらサイズ的に落し蓋みたいになったのでざっくり4分割で。
長いも、けっこう芽が奥まで入ってて綺麗に皮を剥くの難しいんですね。ネバネバするし。
パプリカも大きめカットでザクザクと。
ピーマンやパプリカの断面って良くないですか?見てたら猛烈にサブウェイ食べたくなりました。
てい!!
パカッ!!
以上です。
りんごをむきむきします。
蜜たっぷりでめちゃくちゃ美味しそう!
これ本当におでんにいれるの?入れちゃうの?
入れました。
勿体ない、と言ったらすべてが終わってしまうのでグッと堪えます。
でも我慢できずに残りはそのまま食べちゃいました。まじ美味!!
ここからはそのまま投入される者たちです。
ステーキ肉が鍋に入っていく異様な光景。
サーモン投入。鍋の中のカオスがこちらを覗いてくる。
この中に入っていく甘海老ちゃんを見てたら、なんだか悲しくなってきました。
生ハムも同様に。上手くやっていけるのでしょうか?不安です。
カマンベールチーズ。さっきの生ハムと一緒に食べるのが最適解だと分かりつつも投入します。
やはり我慢できなくてやってしまいました。チーズと生ハム最高!!
たくあんで一瞬の華やかさを演出。
ここから一気に実験感が増してしまいます。バームクーヘン、吉と出るか凶と出るか。
最後のこいつは本当に入れてもいいのでしょうか?迷う。倫理感が試されている。
ああ…
入れてしまいました。
なにはともあれ、これで14品すべて入りました!
ここから一度煮込ませていただきます。
その間に僕はドラクエウォークの旅に出てきますね。最寄駅にメガモンスターが出現したので。失礼します。
〜1時間後〜
メガモンスター討伐と共に煮込みが完了しました。
おでんはどうなっているのでしょうか?
おおぅ…
見るからにヤバそうなものが浮いていますが、とにかくこれで「食べたことないおでん2019」の完成です!
実食
それでは順番に試食していきます。
今回は第一回ゲストのMC未納(左)と、第二回ゲストのやんまー(右)にも一緒に試食してもらいました。二人とも今回の具の案を大量に考えてくれたので責任を持ってしっかり味の評価をしてくれることでしょう。
バームクーヘン
まさか一生のうちに「出汁を吸って巨大化したバームクーヘン」を見る日が来るとは思いませんでした。味はどうでしょうか?
未納:うーんミルクの風味と出汁が合わないな
洋菓子特有のミルクっぽさがおでんつゆを含んだことでクドく感じてしまうという残念な結果に。水分で柔らかくなった食感もイマイチでした。申し訳ないバームクーヘン…。
アボカド
煮込まれてもちゃんと形が残っているのは好印象ですが味のほうは?
やんまー:あーこれはバームよりだめですね。
未納:そう?俺はバームのほうがマシかも。
意見は割れましたが、総じてアボカドの旨味がなくなって後味の苦味だけが残るという点では一致しました。アボカド、煮るべきではないのかもしれません。
たくあん
もとは大根ということで普通にありだと思っているたくあん。いかがでしょう?
やんまー:味が無いです…。
まさかの無味。煮たことでたくあん自体の味が抜けてしまったようです。美味くもなく不味くもなくといった感じで、おでんの大根のようにはなりませんでした。無念。
パプリカ
形もしっかり残っていて存在感がありますね。お味のほどは?
未納:味がトマトに近づいてる。これはあり。
やんまー:やっとボーダーラインの具が来ましたね。
トマトに似ているのは赤色のせいでしょうか。リコピン?
何にせよやっと好印象の具が出てきました。このまま続いていきたいところ。
りんご
見た感じ、かなりつゆを吸っている様子。果物はおでんに合わない説を覆せるのか?
未納:これは食感が悪い(笑)
やんまー:(無言で頭をかかえる)
前回の柿と同じく、やはり食感の悪さがどうにも気になってしまいました。りんごの蜜とおでんのつゆが合わさった中にしっかり残る繊維感は逆マリアージュと言ったところでしょうか。多分間違ってるので次に行きます。
カマンベールチーズ
分厚い湯葉かな?と思ったらカマンベールチーズでした。予想通り中身が溶けて外側の部分しか残っていません。挑戦に犠牲はつきものです。味を確かめましょう。
やんまー:(かろうじて残った中身を味わいつつ)ちょっと食感は気になりますけど味は悪くないですね。
及第点といったところでしょうか。どうにかして中身を残せればもっと評価は高かったでしょう。そこまでする必要があるのか、僕にはまったく分かりません。
生ハム
見た目は完全に火が通ったハムと化してますが味を確かめます。
未納:生ハムの良さが全部抜けてる…。
やんまー:また味がないですね…。
塩分と一緒に味も抜けてしまいました。生ハムのしっとり感は失われ、ボソッとした食感だけが残る結果に。生ハムを生ハムとして食べる良さを改めて思い知る形となってしまいました。
甘海老
すっかり縮こまってしまった甘海老。とはいえ魚介は相性がいいはずですがいかがでしょうか?
未納:なるほど、これ食べるとボイルエビとの違いがよく分かるわ。
確かにその通りで、甘海老は加熱すると身が細くなり、特有の甘味もなくなってしまいました。適材適所とはこのことだなと改めて思い知りましたね。今後は絶対に煮ないことを誓います。
チヂミ
この企画では評価の高い粉もの系ですがチヂミはどうでしょう?
未納:やっと救いのあるものがきた。
やんまー:パプリカと同じくスタートラインにはいますね。
やはりつゆとの相性が良さげ。ちょっと天ぷらのかき揚げに似たものを感じました。ただし身くずれするので、おでん用の崩れないチヂミを入れたほうがいいでしょう。(そんなものはない)
長いも
煮ても割と身がしっかりしている長いも。気になる味と食感は?
やんまー:これはかなりアリですね!
未納:冷蔵庫の残り物なら普通に入れてもいいレベル
じゃがいもと里芋の中間みたいな食感、かつ長いもの味もちゃんとするのでおいしいです。おでんつゆの味が濃いめならもっと合うかもしれません。高評価です。
ビーフステーキ
よく考えたら焼いていないので、まったくステーキではなかったです。
煮込み肉、どうでしょうか?
やんまー:肉です。
肉でした。
おでんとか出汁うんぬんではなく、単純に肉だからうまい。企画としてはダメなのですが、やはり肉が入っていると嬉しいなぁという人間の欲求を再確認できました。
サーモン
サーモンは火を通すとピンク色がきれいですね。さてお味は?
未納:これは実際おでんにあったら嬉しいかも。
やんまー:ジューシーですね!
またまた魚の高評価!サーモン自体の美味しい味が出汁にマッチしていましたね。石狩鍋の鮭と似たような感じでしょうか。柵で入れたのも肉厚で良かったです。
タピオカ
すみません。コップに入れてタピオカドリンク風にしたかったのですが、いろいろ混ざり過ぎたおでんのつゆではこれが限界でした。
では、タピらせていただきます。
あったかいタピオカはいかが?
なんかブヨブヨでネチネチしてました。
味は特にありません。
以上で試食終了です。
今回のベスト具材
二人の意見を参考に、僕が独断と偏見で選ばせていただきました。全14品の中でベスト具材に選ばれたのは…
サーモンです!
やはり魚介系強し!次点の長いもと迷ったのですが、素材の味とおでんのつゆがうまくマッチしていたという点でサーモンを選ばせていただきました。実際に売っててもおかしくないという意見もあったので、アレンジされたサーモンおでんがレジ横に並ぶ日も近いかもしれませんね。コンビニの商品開発部のみなさま、よろしくお願いします。
まとめ
「食べたことないおでんを作る2019」いかがでしたでしょうか?
3回目ということで割と幅広い具材に手を出してみたのですが、カオスっぷりに拍車がかかってしまいました。
これはこれで面白いのですが、何か方向性を決めてやるのもアリだなと思いました。
なので次回の案として「ドイツの食材だけで作るおでん」、「冷凍食品のみ使用したおでん」、「カルディで買ったものだけで作るおでん」などを考えていますので、来年もよろしくお願いします。
最後はすべてカレーにして美味しくいただきました。
以上です。ありがとうございました。
あれ?何か忘れてるような…
あ!
マシュマロ
消えてなくなりました。
〜fin〜